料理で世界旅行としゃれこもうか。

私は一度も海外にいったことがない。

もともとあまり興味もなかったというか。
単純に国内の方が楽しそうというか、気楽というか。

単純に世界の人達がどんなゴハンを日々食べているのか、
気になったので買ってみたのですが、これいいですよ。

海外版おふくろの味。
いざ作るとなると、スパイスとか家にないのもありますが、
お店のスパイス棚をながめてニヤニヤしてる私にとっては
いろいろ楽しみが広がりそうです。

ニヤニヤ。

作るべし。

会社のプログラマー、ケノービさんとせんこちゃんとお昼ごはんを食べにいったときのこと。
図らずも人生の深い話が展開された。

基本的に、私はあまりそういう話をすることってないのだが、きっと2人の−イオンに
誘われたのではないかと思っている。

そのとき、ケノービさんが「タモリさんの話」をしてくれたのだった。

タモリさんは毎日毎日、いいともに出ている。
それってすごいことだなぁと彼は思ったそうだ。
そして、自分も毎日続けられることはないかなぁと思い、毎日朝丁寧にコーヒーを淹れているそうだ。

それを聞いた私は、毎日の風景の中からすっと何か自分に繋がるものを拾い上げて、
自分の中にしまえる彼をすごいなぁと思ったのだった。

帰り道、なんとなく自分が毎日できることはないだろうかと思ったとき、料理なのかも知れないと思った。

料理は自分の頭の中を整理することに似いている。
その時だけは、キッチンという世界を支配している気分になれる。
作り上げた時に達成感が味わえる。

食べる時間に比べたら、ものすごく手間がかかるタンドリーチキンもパウンドケーキも、
オーブンでぱちぱち言うのを眺めたり、いいにおいがしてくるのを見ていると、
普段何も生み出すことをしていない自分が、それなりに役に立っている気がしてくる。

それからなんとなく、料理の出てくる本を眺めていると頭の中で手順を思い描いたりしている。
いつか食堂かたつむりに出てくるようなオリジナルレシピが作れたらいいなぁと思ったりする。

とりあえず、出刃包丁で鯵をおろすところから始めてみようと思う。

オトンのこと。

この話確か、中学生の頃に教科書に載ってた気がするんですよね。
(同年代の方がいたら聞いてみたい)

向田邦子さんの家族がお父さんを中心に書かれているエッセイです。
このお父さん、超亭主関白、超理不尽、超頑固。
でも、子供のことは本当に不器用ながら大事にしてるんです。

ある日、突然庭に「池を作る!」と言い出すお父さん。
一生懸命掘って、セメントで固めて、築山を作って、それなりにできあがった瞬間。
縁側でそれを眺めていた、当時小さかった弟さんが落下。
お父さんは激怒して、せっかく作った池を埋めてしまいます。

その夜、寝込む弟さんの頭には巨大な馬肉が。
(腫れと熱を吸い取るという民間療法があったらしいです)
傍らでこの世の終わりという顔で付き添うお父さん。

これだけでも、何かこのお父さん好きになっちゃう。

向田さんはものすごく話の切り替えとかジョイントが上手なので、
読んでて気分が弾んでくるんです。

何度も読んでるのに飽きないんだよなぁ。

はるきさん。

 村上春樹の中では「世界の終わりと…」が一番好きなんだけど、
「ダンス×3」の中には、ものすごく好きな一文があるから捨てがたい。

まんま書くと多分ダメなので、要約するとこんな感じ。

僕は不完全で、しょっちゅう失敗する。
それは僕がバカで不完全だから。
同じ失敗を繰り返して自己嫌悪になるときもある。
でも学ぶ。少しずつでも向上は向上だ。

つまりそういうことだ。
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